シニアのスマホ利用状況 【平成28年度】
シニア世代の方に、スマホがどのくらい普及しているか知っていますか?
テレビ等ではシニア世代はIT関係に疎い等とよく謳われており、シニア世代にスマホは普及していないと思われがちですが、実はそんなことありません!
政府が出している「情報通信白書」のデータを基に、シニア世代がスマホをどのくらい使用しているか紹介していきます。
シニアのスマホ普及率
下記グラフは、総務省が調査した世代・国別の使用端末の割合となります。
実は、50代では54%、60代では35%の方がスマートフォンを使用している結果となりました。
(残念ながら70代以上の結果はありませんでした。)
したがって、50代では約半分、60代の約3分の1の方が、スマホを使用していることになります。
どうですか、予想よりも多かったのではないでしょうか?
あなたの周りの人もスマホを使用してる50代・60代が多くなってきているのではないでしょうか。
しかし、上記グラフの他の国を見ると、日本のスマホ普及は諸外国に比べると遅れていることが分かります。
他の国では、60代でも約半分以上の方がスマホを使用しています。
(韓国や中国は驚くことに90%以上の方が使用しています)
こうした世界の流れは、日本にもますます広がっていくので、シニア世代の方のスマホ普及は今後増加していくと思われます。
シニアのインターネット利用用途
次は、スマホ等でインターネットをどんな用途で利用することが多いか、世代別の調査結果を見ていきたいと思います。
下のグラフは、各項目の利用割合を世代別に集計したものです。より濃いグラフがシニア世代の利用割合となります。
上のグラフを見てもらえばわかるように、「情報検索」、「ニュース」、「地図・ナビゲーション」では、若い世代と利用割合においてあまり差がなく、また80%近くの方が利用している。
また、より若い世代と比べると低いものの、60%以上の方がネットショッピングを利用しているとの結果となっており、シニア世代の方もネットで買い物することにそこまで大きな抵抗がないことが分かります。
しかし、ソーシャルメディアの利用や音楽視聴は、他の世代に比べ利用割合が低くなっています。
音楽視聴については、インターネットを利用せずとも代替手段(CD等を直接聞く)のほうが馴染みがあるからだと思われますが、
ソーシャルメディアが他の世代に比べて低くなっている理由としては、以下が考えられます。
- ソーシャルメディアの機能が複雑でシニアにわかりにくい
- ソーシャルメディアの中には、若者のノリや流行を追うものも多く、そうした流れにシニアがついていけない
そうした意味では、現在あるソーシャルメディアにシニア世代を満足させるものが少ないことが、利用の低さにつながっているのかもしれません。
今後、シニア世代のつながりを助けるような、「シンプルな機能」、「シニアが興味を持ちやすい」の2つが揃ったソーシャルメディアが生まれることで、シニア世代のソーシャルメディア利用が進むとともに、よりよいシニアライフの助けになると思われます。
まとめ
平成28年度のシニアのスマホ利用状況は、上記の通りでした。
- 50代では54%、60代では35%の方がスマートフォンを使用
- シニア世代の方がよく利用するインターネットサービスは、「情報検索」、「ニュース」、「地図・ナビゲーション」
来年度はさらにシニア世代のスマホ普及が進み、また利用用途も多様化していくと思われます。
スマホをうまく活用すれば、より充実したシニアライフを送ることができます。
そのため、当サイトでは、スマホ活用のお役立ち情報を今後お届けしていきたいと思います。